仮想生肉の好物

感動の備忘録(音楽などを中心に)

Snow Flake (by SLAKE)

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 冬も終わりを迎える季節なので、この冬一番聴いたであろう楽曲を。タイトルであるSnow Flake(雪片)にそのまま準ずるイメージを受ける楽曲。

 場所は雪原でも、木々が枯れきり雪化粧をした森でも、はたまた人や車が行き交う都会でも…どこでも良いが、寒さで張りつめた空気、見上げると少し灰色がかる雲に覆われた空、そして冬ならではの(物理的な静寂さではなく)静寂の雰囲気の中…ぽつぽつと雪片が降っている。その中を少々アンニュイな気持ちでそぞろ歩く。そんなイメージ。

 冬というのは、四季の中でも一番どこか幻想的な季節だと思う。その幻想感を感じさせながらも、地に足のついた硬いビートが常にここが現実であることを思い出させる。個人的に最も驚いたのが、輪ゴムを弾いた音のようなメロディライン。これがおそらく音単体だけ聞けば雪片とはかけはなれた印象をうけるのだろうが、この曲中で鳴り響くと空から点のようにゆったりと降る雪片を想起させる。

 ぜひ、冬にゆっくり外を歩きながら聴いてほしい曲である。ほぼ歩くテンポと一致するはずなので、曲への没入感がさらに高まる。