仮想生肉の好物

感動の備忘録(音楽などを中心に)

Jampin' Jap Crash (by m1dy)


Jampin' Jap Crash (Original Mix)

 

 春になると世界が穏やかながらも活気に満ちて、平和~夢~希望~って感じになりますね。そういうの自分もとても心地よく大好きなのですが、そうなってくると何か足りねェなァ…となるのもまた人間。そんなときに聴いて最高に満たされる楽曲の一つがこちら。

 

 まずイントロ。ギターが錆びたノコギリで鼓膜をゴリゴリやってくる感じでたまらんです。ここだけでもう癖になる。ループして何回もイントロだけ戻って聴いちゃうレベル。そこからは引きつったようなちょっと高めのゲップ音?なんだこの音は?人間が発してるのか?

 よくわかりませんが、それに輪をかけて元気な子供の掛け声みたいのなんかも聞こえてきます。だが、メロディってのが全然なくて、途中ちょっとしたブレイクが挟まったりもしますが、基本素直に暴力的にことが進んでいきます。

 そして個人的に最も美味しいのが1:35~1:44頃にかけての展開。いやーここメッチャクチャ格好良くないですか?今まで割と一本調子きたところに、イントロが舞い戻ってきて、そこにゲップ音ぽかったのがちょっとボイスパーカッション気味になってさらに加わって(めっちゃツバ飛ばしてそう)。そして極めつけは突然飛び出す謎のサンプリングボイス。自分はこれ「Eureka!」にしか聴こえないので、勝手に「Eureka!」だと思ってるんですが、何でもいいけどこれもいい味だしてるんですよね。僕は聴いてると気持ちよすぎてここらへんで白目剥いちゃいます。*1

 あと「Eureka!」後のリズム感も美味しいですよね。「ダンダンダダダンッダダダンッ」てのがシンプルながらノレていい感じです。桜並木とか見ながらここ聴くと、空からめちゃくちゃな鉄塊がリズムに乗って振ってきて、めちゃくちゃになる情景が浮かんできます。そっから先は徐々にクールダウンという感じなので特筆すべきことはあまりないかな。 

 

 大分お気に入りの曲なので露骨に文章量多いしテンション高いですね。まぁパッと聴くとなんとも味気のない煩いだけの曲って感じなんですが、逆にスピードコア特有のダシの効いた旨味みたいなのが堪能できる曲です。あとただ暴力的でストイックなわけではなく、意外とユーモアや変化にも溢れているので聴いてて楽しい気持ちに為りますね。そういうとこが春と合うのかもしれません。是非、春の心地よい穏やかな世界でニコニコしながら白目剥いて聴いてみてください。

*1:「Eureka!」ってのはちなみにギリシア語の感嘆詞で、日本語でいうと「解ったぞ!」とかそういうノリらしいです。かの有名なアルキメデスが言ったとか言ってないとか。